1.2 「いつの間にか富裕層」となる一般生活者

今回の調査では、「いつの間にか富裕層」や「スーパーパワーファミリー」といった新しいタイプの富裕層の出現も指摘されています。

「いつの間にか富裕層」は、株式投資などで運用資産が1億円を超えた40代後半から50代の会社員が中心です。金融リテラシーが高くても、富裕層向けの金融商品に関する知識が十分でないケースも見られる点が指摘されています。

一方「スーパーパワーファミリー」は、都市部に住む世帯年収3000万円以上の共働き世帯を指します。40歳前後から資産が急増する傾向があり、高収入を背景に、50歳前後で富裕層に到達する可能性を秘めた層、と位置付けられています。

1.3 自分の力で資産を築く!新しいタイプの富裕層たちが増えている

相続や実家の資産だけでなく、自分の働き方やお金の知識次第で富裕層になれる可能性があるのは、前向きなことだといえるでしょう。

とくに「いつの間にか富裕層」や「スーパーパワーファミリー」のような新しいタイプの富裕層が増えていることは、努力や工夫次第で資産を築ける時代になっていることを示しています。

次では、J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」から、年収世帯と保有金融資産の特徴についても見てみましょう。