6. 老後に向けて計画的な資金形成を
今回は、新NISAのしくみや、資産運用のシミュレーション結果についてお話をしてきました。
資産形成は、「金利」と「時間」を味方に付けることで効率が上がる可能性があることが分かりました。
老後資金づくりに活用できる税制優遇制度は、新NISAのほかにiDeCo(個人型確定拠出年金)もあります。
iDecoは拠出額が所得控除の対象になるなど、税制面の優遇がいくつかあります。NISAとの違いを踏まえ、ご自身に合う資産形成のスタイルを探してみましょう。
また、資産形成を考えるときには「万が一のリスク」も念頭に置いておく必要があります。
例えば、大きな病気をして治療費が必要になり、毎月の積立ができなくなることもあるでしょう。また、一家の大黒柱に万が一のことが起こり、残された家族が経済的に困窮してしまい老後資金の準備どころではない、という事態となる可能性もゼロではありません。
資産を守り、育てる視点を持つと同時に、こうしたリスクに備える保障について検討しておけると、より安心でしょう。
参考資料
橋本 優理