筆者はファイナンシャルアドバイザーとして、お金に関するさまざまな相談を受けています。
近年、日本でも物価の上昇が続き、いわゆるインフレ時代に突入しました。銀行に預金しているだけでは、お金の価値が目減りしてしまう可能性があります。
また、年金問題や老後資金の確保が重要視される中で、資産形成の手段として新NISA制度が注目を集めています。2024年からスタートしたこの制度を、すでに活用している方も多いのではないでしょうか。
今回は、新NISA制度の仕組みや特徴について、具体的に解説していきます。
1. 新NISAとは?NISAを活用するメリットを知ろう
NISA(少額投資非課税制度)は、2014年に導入された資産形成を後押しする制度で、2024年には「新NISA」に改良され、その使い勝手が向上しました。
NISAの最大の魅力は、運用による利益が非課税となる点です。
通常、利益や配当金には約20%の税金がかかりますが、NISAを利用すればその税金が免除され、得た利益を全額受け取ることができます。
ただし、NISAには、投資可能な金額や対象となる商品に一定の制限があります。
ここでは、その主要な特徴を見てみましょう。