「医療保険って本当に必要?」これは、筆者が個人向け資産運用アドバイザーとして相談を受ける中で、特に多い質問のひとつです。

実際、日本には高額療養費制度や後期高齢者医療制度といった公的な医療サポートが充実しており、「保険なしでも大丈夫なのでは?」と考える方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、後期高齢者医療制度の仕組みやメリット・デメリットを詳しく解説。

さらに、最新の医療事情についても触れていきます。将来の医療費に備えるためのヒントを、ぜひ最後までチェックしてくださいね。

1. 2024年12月「紙の健康保険証」新規発行が終了

後期高齢者医療被保険者証の見本(東京都)

保険証見本(東京都)

出所:東京都後期高齢者医療広域連合「保険証」

後期高齢者医療制度の保険証は、例年7月末で有効期限を迎え、8月1日に新しいものが交付されてきました。

東京都では通常2年ごとの更新でしたが、2024年送付分の保険証には「有効期限 令和7年7月31日」と記載されています。

この記載は2024年12月に「マイナンバーカードと健康保険証の一体化」を控えていたことに伴う特例措置です。

紙の保険証には、「一部負担金の割合(医療費の自己負担割合)」が記載されています。この項目について、次で詳しく見ていきましょう。