2025年もあっという間に1か月が経とうとしています。
今回は2024年のお金に関する意識変化について振り返ってみたいと思います。
2024年は1年を通して物価高を実感することが多かったり、20年ぶりに紙幣のデザインが刷新されたり、新NISAの開始など、お金にまつわるニュースが多かったように思います。
そこで、改めてお金に関する意識調査を考察し、2025年のお金への意識を高めていきましょう。
現役大学生のZ世代である筆者の私見もまじえて、考えてみたいと思います。
1. お金の意識調査
今回はお金にまつわるアンケートをもとに、「投資」「物価上昇」「キャッシュレス」について見ていきます。
1.1 調査概要
- 調査内容:「マネーフォワード ME ご利用状況とお金の意識調査」
- 実施時期:2024年11月15日(金)~11月21日(木)
- 調査対象:お金の見える化サービス『マネーフォワード ME』利用者(回答者数6,389名)
- 調査手法:インターネットを利用したアンケート調査
※各項目の割合表記は小数点第一位を四捨五入し、表記していることから、合計が100%にならない場合があります。
2. お金意識の変化は!?
2.1 お金に対する行動や意識の変化
- 無駄遣いが減った:49%
- お金の勉強や情報収集をするようになった:49%
- 生活にかかる固定費を見直した:41%
- キャッシュレス生活を始めた:38%
円安による物価高によって、やはり無駄遣いなどの出費が減ったことがわかります。そのほか、交際費や趣味・娯楽費を減らす動きも進んでいます。
実際に筆者の周りでも特に外食などを控えるような動きが増えたな、と感じていますし、筆者自身も大学の友人と外食する際にはなるべく安く済むように心がけています。お酒を飲むような機会も減らしています。
3. 増えた支出は?
3.1 増えたと感じる支出
- 食費
- 水道・光熱費
- 外食費
食費はやはり一番増えたと感じる人が多いようです。卵の値段は跳ね上がったように感じますね。
筆者は一人暮らしで自炊とコンビニを半々くらいで食費を賄っていましたが、コンビニにも気軽に行けなくなってしまいました。さらに水道・光熱費の値上がりもひしひしと感じます。
車を持っている友人などは、ガソリン代の高騰も気になるようです。
4. 投資意識も上昇中
4.1 投資への意識・関心の高まり
- 高まった:67%
- 高まっていない:10%
- どちらでもない:23%
投資への意識を調べたアンケートでは、約7割の人が意識・関心が高まっているようです。2024年から新NISAが始まったこともあり、ただ貯金するだけでなく自分でお金を増やすということを視野に入れる人が増えています。
ではここで、新NISAの利用率はどうなのか見ていきましょう。
4.2 新NISAの活用状況
- 新NISAを活用している:71%
- 新NISAを活用していない:29%
なんと71%もの人が新NISAを始めていることがわかります。
筆者はまだ新NISAを始めていませんが、もう少し貯金を貯めてから始めてみたいなという気持ちがあります。
友人でも、始めるところまでいかなくても興味を持っている人は多いと感じます。
5. キャッシュレス決済も常識に!ポイ活はどうしている?
5.1 キャッシュレス決済の利用状況
- 日々の支払にキャッシュレスを利用している:99%
5.2 キャッシュレスを利用している主な理由
- 会計時にスムーズに決済が完了する
- ポイント・マイルを貯める
- 現金を出すのが面倒
キャッシュレス決済を利用する人がなんと99%という結果が出ました。
筆者も、キャッシュレス決済を使わない日はないくらいです。クレジットカードやペイペイなど、キャッシュレス決済は財布を持ち歩く必要がなく、ネット通販でも便利です。
また、1円単位の割り勘をするときにはキャッシュレス決済のほうが楽ですね。
5.3 普段利用しているポイントサービス料
- 1~5種類:77%
- 6~9種類:17%
- 10種類以上:6%
TポイントやJREポイント、楽天ポイントなど様々なポイントで溢れている現在、「ポイ活」というワードも広まりました。近所のスーパーマーケットやドラッグストアなど......無意識に様々なところでポイントを貯めているかもしれません。
貯めたポイントを利用することで買い物をすることができたり、ポイントで資産運用をすることもできるサービスもあり、使い方の工夫次第でさらにお得感が得られます。
一方でアンケートでは「いちいちカードを出すのが面倒」「ポイントが複数あると管理が大変」などの意見も挙げられました。
筆者もお会計の時にカードを出すのが面倒になってしまい、種類を減らしていますがポイ活を続けています。
6. まとめにかえて
最後に、総務省が公表している消費者物価指数の統計を確認します。
消費者物価指数とは、各世帯が購入したもので物価がどのように変化したか測定した数値になります。
2024年11月のデータでは、やはり物価指数は右肩上がり。2025年も物価は上昇する可能性があります。物価が徐々に上がり続ける状況から、投資やポイ活への動きが進んだことが分析されます。
今回は、お金事情にまつわるアンケートを用いて2024年のお金の変化を見てきました。
2024年は節約やポイ活など、支出を抑える工夫を意識することが多くなったようです。また、投資の知識が欲しいと思った人も増えたようです。
2025年は「年収の壁」を引き上げる政策にも期待が寄せられています。お金についてより関心を持ち、知識を深めるなど意識を高めていきたいですね。
参考資料
- PRTIMES『新NISAスタートからもうすぐ1年!投資や日々のお金の使い道は?2024年を振り返るアンケート調査「お金の意識調査2024」を『マネーフォワード ME』利用者へ実施』
- 総務省 2020年基準 消費者物価指数 全国2024年(令和6年)11月分
LIMO・U23編集部