2.2 夫婦ともに会社員で世帯年収1400万円のケース
続いて、夫婦ともに会社員で世帯年収1400万円のケースを考えます。夫婦でそれぞれ年収700万円だったとします。
- 20歳~21歳:学生として国民年金保険料を納付済み
- 22歳~59歳:会社員(年収700万円)
- 65歳から年金受給開始
会社員は老齢厚生年金(老齢基礎年金を含む)を受給します。シミュレーション結果では一人当たりの年額で218万円となりました。
夫婦2人で考えると、月額で約36万円です。
これだけ受給できると、老後は安泰に感じるかもしれません。
しかし年収1400万円だった当時は、仮にボーナスが4ヶ月分だったと想定すると、月収がおよそ87万5000円だったことになります。
ここからの落差を考えると、やはり生活費を落とす必要があることには変わりありません。
住宅ローンや教育費の支払いが終わっていたとしても、「収入内でやりくりする」という生活にすぐに適用できる人ばかりではないでしょう。
どんなパワーカップルであっても「老後は収入が下がる」ことになるため、年金以外の収入源を作ったり、貯蓄で備える必要はあるといえます。
なお、厚生労働省の「公的年金シミュレーター」はあくまでも簡易なものであり、今回の試算も条件を限定したものです。実際には年収が変動するものであることから、気になる方は個別にシミュレーションしてみましょう。