3.4 平均で「毎月▲3万7916円の赤字」…今後の物価上昇が家計を圧迫する

家計が赤字に

家計がが赤字に

出所:chaponta/shutterstock.com

上記をご覧いただくとわかるとおり、65歳以上・夫婦のみの無職世帯の家計収支において、収入のうち公的年金は21万円台が平均でした。

一方で、消費支出合計は28万2497円となっており、全体を見ると毎月の収支は4万円近くの赤字でした。

現代のシニアであっても毎月の収支は赤字であり、貯蓄を切り崩す方もいるかと思います。

また、少子高齢化の日本において、現役世代の方が老後を迎えるころには年金額が減る可能性もあります。

老後資金についてはさまざまな方法でしっかり備える必要があるでしょう。

4. まとめにかえて

老後に向けた資産形成

老後に向けた資産形成

出所:Watchara Ritjan/shutterstock.com

いかがでしたでしょうか。今回は、65歳以上・無職2人以上世帯の平均貯蓄額、年金月額、家計の収支を見ていきました。

65歳以上の夫婦のみの無職世帯では、長らく続く物価高の影響で、毎月の平均の食費が7万2930円となっていることがわかりました。

また、平均的な年金の受給額のみで生活することが難しく、平均で毎月約4万円の赤字が出ている状況です。

物価高の影響で、今の現役世代が老後を迎える頃には、より多くの生活費が必要となるケースも考えられます。

そのため、今のうちから家計の収支や、年金の見込み額を確認し、老後不足する分を少しずつでも準備できるよう検討してみてはいかがでしょうか。

参考資料

安達 さやか