人手不足という言葉をよく耳にするようになりました。「人がいないなら、人を雇えばいいじゃないか。」と考える人もいるかもしれませんが、現代社会における人手不足の問題は、そんなに単純なものではないようです。現代社会における人手不足の状況を理解するとともに、人手不足解消のための人材発掘について考えてゆきましょう。

倒産も!意外にコワい人手不足について理解しよう

現代社会における人手不足に顕著にみられる傾向として、「社内環境の悪化により人材が流出し、その穴を埋めるだけの人材を集めることができずに、さらなる社内環境の悪化を招いてしまう・・・」という点があげられます。人手不足で業務が回せなくなり、ついには倒産、という話もちらほら耳にします。人手不足に悩む企業は、人を補充することばかりに注力するのではなく、社員が働く環境をあらためて見直すということも大切なのかもしれません。

人手不足の救世主?!個人事業主やフリーランスについて理解しよう

当り前のことですが、企業が人を雇うには給料だけではなく、各種手当や社会保険料の一部負担、福利厚生など、様々な面でお金がかかります。人手不足で業績が伸び悩んでいるところに、新たに人を雇用するのは体力的にきついという企業も少なくないでしょう。そんなときに注目したいのが、フリーランスとして働く人々の存在です。

フリーランスとは、一般的に個人事業主とよばれ、特定の企業には所属せずに、業務委託という形で仕事を請け負う人を指します。人を雇えば、年間数百万単位での費用が掛かりますが、業務委託という形式で社外に仕事を出すことで、企業側の負担は業務委託者の作業に対する報酬のみとなる点で、非常に魅力的といえます。また、フリーランスとして働く人の中には、社員として企業に長期間勤務することが難しいためにそのような働き方を選択しているという人が多く、業務委託の仕事が増えることは、フリーランスとして働く側にとっても、充分なメリットがあります。

人手不足も影響?!変わりつつある働き方

出生率の低下から若者の人口が減り、多くの企業がいかに人材を確保するかに頭を悩ませています。この状況を解決すべく、日本政府は「働き方改革」を提唱していますが、この影響もあってか、リモートワークなど、ひと昔前にはなかった様々な働き方が登場しています。

まとめにかえて

単純に人を雇うだけでは解決できない人手不足の問題ですが、一方で、働き方を見直すよい機会ともいえます。人手不足に悩む企業は、職場環境を見直すとともに、フリーランスとして働く人など、隠れた人材を積極的に業務に取り入れることを検討してみてはいかがでしょうか。

LIMO編集部