3. まとめにかえて

今回は年金生活者支援給付金を含む、現在の年金事情について確認していきました。

新たに年金生活者支援給付金の対象となったにも関わらず手続きが漏れていた方は、今からでもいいので申請するようにしましょう。

冒頭もお話しした通り、物価上昇が続いていったとしても困ることがないよう、なるべく早い段階から資金作りをしていくことも重要です。

現在では貯金だけではなく、資産運用をしていくという手段を取る方も増えてきています。

NISAやiDeCoなど税制優遇のある制度も利用できますので、これから資産形成をしていきたいと考えている方は、一度自分に合った手段は何か確認してみるといいでしょう。

4. 【ご参考】年金に関する疑問や不安を解消!よくある質問を解説

年金Q&Aまとめ

年金Q&A

出所:日本年金機構などをもとにLIMO編集部作成

日本の公的年金制度は、とても複雑に感じる人も多いのではないでしょうか?ここではよくある質問を取り上げて、できるだけわかりやすく説明していきます。

4.1 年金ってそもそもどんな仕組み?

日本の公的年金は、2階建てのシステムになっています。基本的な部分が「国民年金」、そしてその上に「厚生年金」があります。

国民年金

20歳から60歳未満の全員が対象で、自営業やフリーランスの方が加入しています。保険料は毎月同じ額を払う制度です。

厚生年金

会社員や公務員が加入するもので、収入に応じて保険料を支払います。このため、将来受け取る年金額に差が出やすくなっています。

4.2 「繰下げ受給」とは?

年金を受け取る年齢を遅らせると、毎月の受給額が増えるという制度です。

例えば、65歳から受け取る予定を75歳まで待つと、受給額が84%も増えます。

長く働ける人や他に収入源がある人には良い選択肢かもしれませんね。

4.3 年金や老後資金を増やすにはどうすればいい?

年金を増やす方法はいくつかあります。

国民年金の付加保険料

自営業やフリーランスの方は、追加で保険料を支払うことで将来の年金を増やせます。

厚生年金に加入する

会社員に転職したり、厚生年金に加入できる働き方を選ぶことで、将来の年金が増えることもあります。

資産運用

老後資金を増やしたいなら、iDeCo(個人型確定拠出年金)や投資信託を使って、老後資金を増やす手もあります。ただし、運用にはリスクが伴うので、よく考えてから始めましょう。

参考資料

矢武 ひかる