私たちの給与や売上からは、税金や社会保険料が差し引かれます。特に社会保険料は年金生活に入っても納め続ける必要があり、生涯負担していかなければなりません。
なかには、失業したり病気で仕事ができなかったりして、収入が途絶えてしまう人もいるでしょう。そうした人にとって、社会保険料の負担は税金よりも重いケースがあります。
特に国民健康保険料はさまざまな身分の人が加入するため「高すぎる」と感じる人も多いのではないでしょうか。この記事では、国民健康保険料の納付について、高いと感じる理由、収入がなく払えないときの対策を解説します。
1. 国民健康保険料の納付額
国民健康保険料の納付額は、国民年金保険料とは異なり全員一律ではありません。自治体ごとに定められており、所得金額に応じて決まるのが一般的です。
新宿区を例に、所得別の保険料を見てみましょう。
0円
- 保険料(年間)
・介護分なし:6万5600円
・介護分あり:8万2100円 - 保険料(月額)
・介護分なし:5467円
・介護分あり:6842円
50万円
- 保険料(年間)
・介護分なし:7万3643円
・介護分あり:9万1655円 - 保険料(月額)
・介護分なし:6137円
・介護分あり:7638円
100万円
- 保険料(年間)
・介護分なし:13万1093円
・介護分あり:15万9905円 - 保険料(月額)
・介護分なし:1万924円
・介護分あり:1万3325円
150万円
- 保険料(年間)
・介護分なし:18万8543円
・介護分あり:22万8155円 - 保険料(月額)
・介護分なし:1万5712円
・介護分あり:1万9013円
200万円
- 保険料(年間)
・介護分なし:24万5993円
・介護分あり:29万6405円 - 保険料(月額)
・介護分なし:2万499円
・介護分あり:2万4700円
300万円
- 保険料(年間)
・介護分なし:36万893円
・介護分あり:43万2905円 - 保険料(月額)
・介護分なし:3万74円
・介護分あり:3万6075円
400万円
- 保険料(年間)
・介護分なし:47万5793円
・介護分あり:56万9405円 - 保険料(月額)
・介護分なし:3万9649円
・介護分あり:4万7450円
500万円
- 保険料(年間)
・介護分なし:59万693円
・介護分あり:70万5905円 - 保険料(月額)
・介護分なし:4万9224円
・介護分あり:5万8825円
700万円
- 保険料(年間)
・介護分なし:82万493円
・介護分あり:97万8905円 - 保険料(月額)
・介護分なし:6万8374円
・介護分あり:8万1575円
1000万円
- 保険料(年間)
・介護分なし:89万円
・介護分あり:106万円 - 保険料(月額)
・介護分なし:7万4167円
・介護分あり:8万8333円
※上記は一例。実際には0円から1000万円を25万円刻みで区分している。
所得が100万円程度でも、月1万円以上の保険料がかかります。保険料は最大で月額8万8333円となっており、負担額がいかに大きいかがわかるでしょう。
では、国民健康保険料が高いと感じる理由について、次章で解説します。