年金の支給額ばかりに目が行きがちですが、実際に受け取る額は、そこから控除されるお金を差し引いたものになります。社会保険料や税金など、年金から引かれるお金にはどんなものがあるのでしょうか?

支給額だけでなく、控除される内容をしっかり理解しておくことで、老後の生活設計に役立てましょう。

今回は、2024年度から新たに徴収される「森林環境税」も含めて詳細を分かりやすく解説します。

1. 年金から天引きされる「4つのお金」とは?

老後に受け取る年金も、現役時代と同じように税金や社会保険料が差し引かれます。具体的には以下の4つです。

【年金から天引きされるもの】

  • 所得税
  • 住民税・森林環境税(2024年度から特別徴収)
  • 健康保険料(国民健康保険料や後期高齢者医療保険料)
  • 介護保険料

年金の支給額からこれらが天引きされるため、手取り額は控除後の金額になります。次は、それぞれについて詳しくみていきましょう。