3. シニア世帯の貯蓄状況は?50歳代~70歳代までの貯蓄額を確認
次に、低所得者世帯の割合が多いシニア世帯の貯蓄状況を見ていきます。
【50歳代以降の貯蓄額】
- 50歳代の平均貯蓄額:1212万円/中央値:200万円
- 60歳代の平均貯蓄額:1862万円/中央値:530万円
- 70歳代の平均貯蓄額:1683万円/中央値:650万円
【金融資産非保有世帯の割合】
- 50歳代:30.3%
- 60歳代:24.6%
- 70歳代:21.6%
平均額を見ると、50歳代から70歳代までの間で多くの世帯が1000万円以上の資産があるように見えます。しかし、中央値を見ると平均額よりかなり低くなっています。
金融資産非保有世帯の割合も高く、生活に余裕のない世帯が一定数存在することがわかります。
このような金融資産を持たない世帯にとっては、年金収入が生活資金の大半を占めており、物価高騰などにより大きな影響を受けていると考えられます。
4. まとめにかえて
今回は、政府による新たな生活支援である給付金と光熱費補助についてご説明しました。
物価高騰が続く中、政府による支援策は重要な生活支援となっています。給付金や各種支援制度を適切に活用することで、家計の負担を軽減することができます。
給付金についてはまだ給付までの流れなど詳細な発表がされていませんが、これからのニュースも注意して確認をしていきましょう。
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参考資料
- 内閣府「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策」資料
- 東京都主税局「個人住民税」
- 経済産業省資源エネルギー庁「電気・ガス料金負担軽減支援事業補助金に係る補助事業者(小売事業者等)の公募について」
- 経済産業省資源エネルギー庁「電気・ガス料金支援」
- 金融広報中央委員会「(参考)家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和5年)」
斎藤 彩菜