2025年を迎え「経済的自立と早期リタイア」という意味のFIRE(ファイヤー)を目指す方もいるでしょう。

長らく低金利が続いているため、預貯金のみで資産を大きく増やすことは難しい状況にありますが、具体的にFIREを目指す場合、どのような方法があるのでしょうか。

今回は、「月30万円の不労所得」を目指す方法について、元証券会社勤務の社員で富裕層向けの資産運用アドバイザーであった筆者が解説していきますので、ぜひ参考にしていただけますと幸いです。

1. 不労所得、FIREとは何か、定義の整理から

たとえば、みなさんは「月に30万円の不労所得」があったらどうでしょうか。

不労所得とは、自らが仕事をしなくても得られる収入のことを言います。

仕事をしなくても不労所得が毎月30万円自分に入ってくればどのような生活ができるでしょうか。

お金や資産形成に興味のある方の中には、「FIRE(ファイヤー)」という言葉を聞いた方も多いのではないでしょうか。

FIREとは英語で「Financial Independence, Retire Early」の略で、日本語に直訳すると「経済的自立と早期リタイア」という意味です。つまり不労所得だけで生活をしていくことをFIREといいます。

2. なぜ不労所得が月30万円あれば十分といえるのか

まず、そもそも月に不労所得が30万円あればなぜ十分なのかを考えてみましょう。

総務省「家計調査報告-2023年(令和5年)12月分、10~12月期平均及び2023年平均-」を参考にみていきましょう。

  • 消費支出(総世帯):1世帯当たり24万7322円
  • 消費支出(2人以上の世帯):1世帯あたり29万3997円

このデータを見る限りでは、月に30万円の不労所得があれば、いわゆる芸金的な生活は送れそうですね。

つまり、月に30万円の不労所得があれば、FIREも夢ではないといえるでしょう。