かつて話題になった「老後2000万円問題」を覚えているでしょうか?

ジブラルタ生命保険の調査によると、老後に向けて準備したい資金の平均額は2196万円。男性は2375万円、女性は2017万円と、2000万円を超える資産形成を目指す人が多いことがわかります。

とはいえ、「そんなに貯められる気がしない…」と思う方も多いのではないでしょうか?

筆者も金融機関に勤めていた際、「老後の資金が不安」という声を耳にしました。

特に、銀行預金だけでは資産が増えにくい時代だからこそ、NISAを活用した資産運用が注目されているのかもしれません。

では、実際にNISAで積立投資をした場合、どのくらいの資産を築けるのでしょうか?本記事では、NISAのシミュレーションを交えながら、老後資金のリアルな準備方法を詳しく解説します。

1. 【新NISA】今までのNISAからの変更点は?

NISA制度は2024年より前からあり、非課税というメリットが大きいことから注目されていました。

しかし、2024年1月に始まった「新NISA」は、さらにバージョンアップしてメリットが大きくなったのが特徴です。

では、新しいNISA制度は、以前のNISA制度と具体的にどこが異なるのでしょうか。

今までのNISA制度をおさらいしながら、変更された点を確認していきます。