老後生活における大事な収入源のひとつに年金があります。

少子高齢化が続く日本において年金だけを頼りに生活を送るというのは現実的に厳しくなってきていると言えるでしょう。

さらに国や自治体からの支援があったとしても、それを理解している人も少ないのが現状です。

今回は年金生活者に対しての支援の一つである「年金生活者支援給付金」についてどのような制度なのか、また年金生活者の国民年金、厚生年金の支給額についても詳しく見ていきます。

1. 「年金生活者支援給付金」とは?

「年金生活者支援給付金」は3種類

年金生活者支援給付金制度について

出所:厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について

「年金生活者支援給付金」は、年金収入やその他の所得が一定基準額以下の年金生活者を支えるために、2カ月に一度、年金に上乗せして支給されるお金です。

近年しばしば実施されている「住民税非課税世帯を対象とする給付金」などの一時的な支援とは異なり、後述の支給要件を満たす場合は継続して受給ができます。

「老齢年金生活者支援給付金」「障害年金年金生活者支援給付金」「遺族年金年金生活者支援給付金」の3種類があり、2カ月に一度、年金に上乗せして給付されるものです。

今回はシニア世代の暮らしとかかわりが深い「老齢年金生活者支援給付金」にフォーカスしていきます。