昨今、「経済的自立と早期リタイア」という意味のFIRE(ファイヤー)という言葉を耳にする機会が増えてきました。
FIREには、さまざまな種類がありますが「月30万円の不労所得」を得ることができれば生活できるという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、老後を見据えて、50歳を超えてからの「月30万円の不労所得」を作ることを目指す方法について、富裕層担当だった元証券会社社員が解説します。
1. 不労所得、FIREとは何か、定義の整理から
たとえば、みなさんは「月に30万円の不労所得」があったらどうでしょうか。
不労所得とは、自らが仕事をしなくても得られる収入のことを言います。
仕事をしなくても不労所得が毎月30万円自分に入ってくればどのような生活ができるでしょうか。
お金や資産形成に興味のある方の中には、「FIRE(ファイヤー)」という言葉を聞いた方も多いのではないでしょうか。
FIREとは英語で「Financial Independence, Retire Early」の略で、日本語に直訳すると「経済的自立と早期リタイア」という意味です。つまり不労所得だけで生活をしていくことをFIREといいます。
2. なぜ不労所得が月30万円あれば十分といえるのか
まず、そもそも月に不労所得が30万円あればなぜ十分なのかを考えてみましょう。
総務省「家計調査報告-2023年(令和5年)12月分、10~12月期平均及び2023年平均-」を参考にみていきましょう。
- 消費支出(総世帯):1世帯当たり24万7322円
- 消費支出(2人以上の世帯):1世帯あたり29万3997円
このデータを見る限りでは、月に30万円の不労所得があれば、いわゆる芸金的な生活は送れそうですね。
つまり、月に30万円の不労所得があれば、FIREも夢ではないといえるでしょう。