2. 銀行から電話がかかる理由(1)預金保険制度の対象外になるから
「預金1000万円を超えると銀行から電話がかかる」といわれるのには、預金保険制度の仕組みが大きく関係しています。
預金保険制度とは、万が一金融機関が破綻したときに預金者の保護を行う制度です。銀行をはじめとした金融機関は、顧客の資産を守るために「預金保険制度」の対象となっています。
これにより、利用している銀行が破綻した場合でも、預けている預金はきちんと守られる仕組みになっています。
しかし、預金保険制度で守られる資産は「1つの金融機関に対して、預金者1人あたり元本1000万円までとその利息」となっており、預金すべてが守られるわけではありません。
そのため、預金1000万円を超える顧客に対して、預金保険制度の周知を目的として銀行側から電話連絡を行うケースもあります。
ただし、預金1000万円を超える顧客への連絡は銀行の義務ではありませんので、「1000万円を超えたらすぐにペイオフの連絡がある」ということは考えにくいでしょう。