4. 老後は思ったよりもお金がかかる!前もって準備を
今回は、60歳代のお金事情について、とくに貯蓄額や年金額を確認しました。
総務省の家計調査によると、65歳以上の夫婦のみ・無職世帯の家計収支は、可処分所得が21万3042円、消費支出が25万959円となっており、不足分は3万7916円となっています。実質的には赤字です。
この赤字分は貯蓄から取り崩すことになるので、ある程度の貯蓄はリタイア時点で保有しておく必要があります。
「年をとれば、生活費はそんなに必要ないのでは?」と考える方もいらっしゃいますが、世帯主が75歳~79歳の二人以上世帯の消費支出は24万5107円、80歳~84歳の世帯では22万4648円、85歳以上の世帯では22万8685円となっています。
85歳以上の世帯であっても23万円ほどの支出が必要で、年齢を経るごとに大きく減少しているわけではありません。
ある程度の支出は前もって計算に入れておくことはもちろんですが、介護や家の修繕費など、大きな金額が必要な場合にも対応できるように、若いうちから準備を進めておくことが大切です。