気づけば2月ですが、最近、何を買うにも「え、また値上げ?」と感じることが増えましたよね。

そんな中、後期高齢者の保険料も2024年度から上がっていることを知っていましたか?

手取りは増えないのに負担ばかり増えて、厳しいという人もいるでしょう。筆者のもとにも「後期高齢者医療制度について教えてほしい」という相談も増えてきました。

そこで今回は、後期高齢者医療制度の基本を分かりやすく解説します。

さらに、保険料の軽減についても詳しく紹介します。ぜひチェックしてみてください。

1. 《75歳以上の全員が加入する》後期高齢者医療制度とは

《75歳以上の全員が加入する》後期高齢者医療制度とは

後期高齢者医療制度と公的医療保険のしくみ

出所:政府広報オンライン「後期高齢者医療制度 医療費の窓口負担割合はどれくらい?

「国民皆保険制度」が実施される日本では、原則75歳以上の人全員が「後期高齢者医療制度」に加入します。

74歳までは、勤務先を通じて被用者保険(健康保険、船員保険、共済保険)に加入するか、住んでいる自治体の国民健康保険に加入することになります。

そして75歳になると(※)、全ての人が「後期高齢者医療制度」に切り替わる仕組みです。

この後期高齢者医療制度は、各都道府県に設置された後期高齢者医療広域連合が運営しています。広域連合には全ての市町村が参加しており、申請受付や保険料徴収などの手続き窓口は市町村となります。

また、保険料の料率は都道府県ごとに決められます。

※一定の障害がある方は65歳以上で加入することができます。