2024年11月14日に、住民税非課税世帯への給付金が閣議決定されました。年金受給者にとっても給付金は気になるところですね。
ファイナンシャルアドバイザーの筆者が信用金庫で勤めていたころ、年金支給日の15日にはATMに人が並んでいたのを思い出します。
若い世代にとっては、年金制度自体も意外と知らないものです。今回は年金制度の確認や、実際のシニア世代の年金受給額を確認できればと思います。
1. 日本の年金制度
日本の公的年金制度は「国民皆年金」。日本に住む20歳以上60歳未満のすべての人が加入する義務があります。
現役世代が支払った保険料を高齢者に給付する「世代間の支え合い」の仕組みです。
国民年金と厚生年金の「2階建て構造」なのが、この制度の特徴です。
1.1 <1階部分>国民年金
- 原則、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務がある
- 保険料は一律(年度ごとに改定あり) ※2025年度は月額1万7510円
- 保険料の納付期間に応じて、将来もらえる年金額が決まる ※2025年度の満額は月額6万9308円
1.2 <2階部分>厚生年金
- 公務員やサラリーマンなどが国民年金に上乗せして加入する
- 毎月の給与や賞与などの報酬に応じた保険料を支払う(上限あり)
- 加入期間や保険料の納付額に応じて計算され、国民年金に上乗せして支給される
次章では、国民年金と厚生年金(国民年金を含む)の平均月額を確認しましょう。