3. 新NISAのポイントを整理
新NISAのポイントを、旧NISAからの変更点を踏まえて整理すると以下のようになります。
- 非課税保有期間が無期限に
- 制度(口座開設期間)が恒久化
- つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能
- 年間投資上限額が増える
- 非課税保有限度額(総枠)が新設される
- 非課税保有限度枠(総枠)の再利用が可能
旧NISAでは、口座開設時点で「一般NISA」または「つみたてNISA」のどちらかを選ぶ必要がありました。
一方新NISAでは、一つの口座で「成長投資枠(一般NISAの後継)」「つみたて投資枠(つみたてNISAの後継)」どちらも使えるようになっています。
旧NISAで定められていた非課税保有期間(一般NISA:5年、つみたてNISA:20年)は、新NISAでは無期限に。口座開設期間も新NISAでは恒久化されています。
年間投資可能額は、それぞれの枠で下記のように拡大しています。
- (旧)一般NISA120万円→(新)新成長投資枠240万円
- (旧)つみたてNISA40万円→(新)つみたて投資枠120万円
また、非課税保有限度額(総枠)は、旧一般NISAは600万円、つみたてNISAは800万円でしたが、新NISAでは「非課税保有限度額(総枠)」が1800万円(うち成長投資枠1200万円)になりました。
旧制度ではできなかった「非課税枠の再利用(※)」もできるようになっています。生涯活用できる制度となった「新NISA」。そのメリットを最大限に利用できたら嬉しいですね。
「リスク分散を重視し、当面は積立投資枠だけを使おう」「積立投資と並行して、株主優待狙いで個別株にトライしてみたい」など、それぞれの投資スタイルに合わせて活用していくことができます。
※「非課税枠の再利用」について:商品を売却した場合、翌年以降売却した商品の取得金額の分だけ非課税投資枠が復活し、再び利用が可能となります。