厚生労働省「我が国の人口について」によると、2040年には団塊のジュニア世代が65歳となり、65歳以上が全人口の35%となります。

年末年始には、ご家族で集まって両親や祖父母の今後についてお話される家庭もあるかもしれません。特に「お金の話題」は家族間でも切り出しにくいものですが、親に万が一のことがあった際、どのようにするのかは、事前に話し合っておきたいポイントの一つです。その中でも「銀行預金」は、多くの人が気になる部分でしょう。

中には「親が亡くなっても誰にも知られなければ、銀行口座からお金を引き出しても問題ない」と考える方もいるかもしれません。しかし、親が亡くなると、その名義の銀行口座は法律上「相続財産」として扱われます。そのため、速やかに凍結されるのが原則です。もし凍結前にお金を引き出してしまうと、相続人同士のトラブルや、法的な問題に発展する可能性があります。

本記事では、銀行口座の凍結が行われるタイミングや、凍結前にお金を引き出すことのリスクについて解説し、預貯金の払戻し制度についてもご紹介します。