3. Z世代がSNSで求めるものは?

続いて博報堂買物研究所の「Z世代×ニューコマース」調査から、Z世代が買い物をする際にSNSに求めるものを見ていきましょう。

3.1 調査概要

定量調査

  • 調査期間:2023年1月
  • 調査地域:日本全国
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 調査対象:男女15~59歳かつ直近一年以内EC利用者
  • 有効回答数:3,843サンプル

定性調査

  • 調査期間:2023年2月
  • 調査地域:日本全国
  • 調査方法:オンラインデプスインタビュー
  • 調査対象:2023年1月実施定量調査対象者のうちのZ世代(15~25歳)男女
  • 有効回答数:5サンプル

3.2 Z世代は「バイヤー型消費」

Z世代はSNSやリアル店舗などから欲しい商品の情報を集め、その情報が信用できるかを見極めたうえで購買行動を行っているとのことです。

これがバイヤーの購買行動と似ていることから、Z世代は「バイヤー型消費」を行っていると言えます。

「企業が発信する情報よりも、評価が高い個人のSNSの情報を参考にして買うことが多い」と回答した人は、X世代が23%、Y世代が35%であるのに対し、Z世代は51%と高くなっています。

「見極め」を行うために、Z世代はインフルエンサーの投稿を見ているとわかります。

また、どの世代でも「透明性」を求める傾向は変わらないものの、SNSを利用するZ世代だからこそ「PR案件ではない」ということを大切にしているのがわかります。

4. まとめにかえて

Z世代の6割以上はSNSの投稿から商品に興味を持ち、3分の1がSNSの投稿経由で商品を購入しているとわかりました。

また、SNSを活用することで、商品の見極めを行ったり、インフルエンサーなどの「本音」から信憑性を確かめていることもわかりました。

Z世代は「バイヤー型消費」という言葉からもわかる通り、自分で情報を探索して良いと思ったものを買っていく、主体性が高い消費を行っていると言えるでしょう。

参考資料

LIMO・U23編集部