公的基礎年金等を受給している世帯で、住民税非課税世帯に該当するなど一定の要件を満たす世帯は、「年金生活者支援給付金」を受給できる可能性があります。
年金生活者支援給付金は、低所得の年金生活者の経済的なサポートを目的とした給付金です。
受給している基礎年金の種類により、老齢年金生活者支援給付金・障害年金生活者支援給付金・遺族年金生活者支援給付金の3つの給付金に分かれますが、それぞれ支給要件や支給金額が異なります。
本記事では、年金生活者支援給付金の概要や、3つの種類ごとの支給要件や金額を解説していきます。
1. 低所得の年金世帯に「年金生活者支援給付金」が支給
年金所得がある住民税非課税世帯で、所得が一定金額よりも少ない場合、「年金生活者支援給付金」を受給することが可能です。
年金生活者支援給付金とは、消費税率が10%に引き上げられた分を財源とし、公的年金などの所得が一定基準額以下の方に、年金に上乗せして支給されるものです。
現在基礎年金を受給している方で、新たに年金生活者支援給付金の支給対象者になる方へ、毎年9月以降に「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が送付されています。
受給するには、請求書を提出する必要がありますが、2年目以降は支給要件を満たしていれば、原則として手続きは不要です。