2. 3万9000円台に上昇するが小幅な攻防が続く
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。足元では、ローソク足の実体が25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線という主要な移動平均線付近でもみ合う動きが続いていました。レンジの上値は4万円、下値は3万8000円といったところです。先週は週初から陽線が続くと、これらの移動平均線を突破しました。5日(木曜日)には一時、3万9632円まで上昇し、4万円をうかがう動きになりました。ただしその後は陰線となりました。
今後の展開はどうなるでしょうか。先週、一時上昇したものの、直近の戻り高値である11月7日の高値(3万9884)円には届きませんでした。その点では、まだ積極的に上昇を狙える段階ではなく、レンジ内でのもみあいが続きそうです。3万7800円付近までの小幅な調整があるかもしれません。ただし、下値も限定的で、押し目買い狙いの投資家も多いと思われます。しばらく方向感の出しづらい展開が続きそうです。
参考資料
下原 一晃