いよいよ2024年も年の瀬を迎え、今年の振り返りやまとめをおこなう季節になりました。12月は師も走るほど忙しい時期。時間を見つけてチェックしてみましょう。
FPとしては、とくに資産関連の振り返りをおすすめします。今年の貯蓄計画は順調に進んだか確認し、来年大きな支出があるかも把握しておくと安心です。
貯蓄計画がうまく進まなかったり、近々に大きな支出が見込まれる方は、家計の見直しをおこない、来年は収入からどれくらいの貯蓄ができるか、計画を立てておきましょう。
特に貯蓄の目的が老後の生活費などの場合は、目標金額が大きくなります。今の貯蓄ペースで達成できるか確認して、場合によっては目標額の変更、資産運用の検討もおすすめします。
そこで今回は、65歳以上世帯の1ヶ月の生活費をみていきます。貯蓄額や年金額も一緒に確認するので、老後の生活費を貯蓄目標にする方は参考にしてみてください。
1. 【65歳以上・夫婦無職世帯】1ヵ月の収入・支出はいくら?
近年は働くシニアも増えており、2004年度以降、その数は上昇傾向にあります。
60~64歳の方だと、じつに73%の方が仕事を続けている一方、年齢を重ねるごとに就業者数は減少し、65歳~69歳では52%、70歳~74歳で34%、75歳以上では11%に減少します。
仕事をリタイアすれば、収入の柱は給与から年金と貯蓄に変わっていきますが、実際、シニアの生活にはいくら必要なのでしょうか。
総務省が公表している「家計調査報告〔家計収支編〕」より、まずは夫婦の無職世帯の収支を見てみましょう。