4. 厚生年金・国民年金はいくらもらえる?
65歳以上世帯の収支を見てきましたが、老後生活を支えるのは年金と貯蓄です。ここからは、国民年金と厚生年金の具体的な年金額を確認していきましょう。
4.1 厚生年金の平均年金月額(令和4年度末現在)
65歳~69歳 厚生年金の平均年金額:14万4322円
4.2 【年齢別の内訳】
- 65歳:14万3504円
- 66歳:14万6891円
- 67歳:14万5757円
- 68歳:14万3898円
- 69歳:14万1881円
4.3 国民年金の平均年金月額(令和4年度末現在)
65歳~69歳 国民年金の平均年金額:5万7829円
4.4 【年齢別の内訳】
- 65歳:5万8070円
- 66歳:5万8012円
- 67歳:5万7924円
- 68歳:5万7722円
- 69歳:5万7515円
老後生活の柱となる年金は、現役時代の職業、給与、保険料を納付した期間によって受給額が異なりますが、平均年金額は上記のとおりです。
前章で確認しましたが、65歳以上の夫婦無職世帯の支出が約28万円、単身無職世帯の支出が約16万円であることを踏まえると、やはり支出と収入のバランスがとれていない印象です。
とくに自営業やフリーランスの方は国民年金(老齢基礎年金)のみを受給するため、他の制度を利用していない場合は、6万円前後の収入しか得られないことになります。
国民年金が満額で支給されても6万8000円(令和6年度)ですから、支出を補う手段を検討する必要があるでしょう。