1.2 【特徴2】将来性を見越して投資をする
今、資産運用をされている方は、投資先が1年後、5年後、10年後にどのようになっているか見据えたうえで判断したでしょうか。
お金持ちの方は「将来性」を見越して投資を行います。
たとえ今業績が芳しくなくても、投資先として除外するとは限らず、「世の中に必要とされるのか」「商品やサービスを提供し続けるだけの経営力はあるのか」など、将来性の有無を見て投資した方がよいのか見極めます。
今業績がよくても、世界経済や資源、通貨の状況にいたるまで事細かに確認し、将来期待できるかどうかじっくり検討したうえで投資先を決める方が多かったです。
1.3 【特徴3】世の中の流れをよく観察する
みなさんは、日頃から世の中の流れをチェックしていますか。ニュースや新聞、インターネットなどで情報取集をしている方もいるでしょう。
資産運用を行うにあたり、世の中の流れを知ることは大切です。
なぜなら、世の中の流れによって、投資先の価格が影響を受けたり、将来性が変わってきたりするからです。
お金持ちの方は、日々ニュースを見て情報収集したり、自分で調べたりしながら、わからないことや専門的な知識が必要なことがあるときは、各専門家に確認し、投資の判断を行っていました。
「なんとなく」で資産運用を行うのと、世の中の流れを見て判断したうえで資産運用を行うのとでは、価格変動や投資先の状況が変わってきたときの対応力に差が生じます。
たとえば、投資先の価格が下がったときに、「なんとなく」で資産運用をはじめた方は、なぜ下がったのか状況を把握する前に、慌てて売却するケースもあるでしょう。
その一方で、世の中の流れを見て判断し投資をした場合、一時的な価格変動なのか、長期投資が期待できるのかなど、状況に応じた判断が行いやすい傾向にあります。
ここまで、証券会社の元富裕層担当社員であった筆者の経験をもとに、「お金持ちが資産運用で気を付けていること」の特徴についてまとめてきました。
では、日本の富裕層の世帯数や、保有している資産規模はどれくらいでしょうか。次章で詳しく見ていきます。