老後の生活を支える年金は、2カ月に一度、偶数月の15日に支給されます。つまり今月は支給月。12月15日は日曜日にあたるので、13日に繰り上げて支給されます。
年金は後払いですから、10月と11月分がまとめて支払われます。自分の受給額を把握している方は多いと思いますが、他の方がいくら受け取っているのかも気になりますね。
そこで今回は、60歳代、70歳代の国民年金、厚生年金の平均受給額について確認します。記事の最後では、年金受給額をアップする方法についても解説しますので、さっそくみていきましょう。
1. 国民年金・厚生年金の仕組み
私たちがいずれ受け取ることになる年金。その仕組みはやや複雑で、理解するのが難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。
日本の年金は「2階建て構造」あるいは「3階建て構造」とも呼ばれています。
1階部分は、20歳以上60歳未満の全ての方が加入する国民年金部分(基礎部分)、2階部分は会社員や公務員が加入する厚生年金部分です。
3階部分は企業年金やiDeCoなどで、いずれも任意で加入します。
国民年金のみの加入者は第1号被保険者(自営業者・学生など)と第3号被保険者(専業主婦・主夫など)に区分され、国民年金と厚生年金の両方に加入している会社員や公務員などは第2号被保険者になります。