金融庁の「NISA口座数の利用状況調査」によると、NISA取扱全金融機関を対象とした2024年3月末時点におけるNISA口座総数は約2322万口座となっています。
総務省統計局の「人口推計2024年(令和6年)11月報」によると、日本の総人口は1億2379万人となっているため、「日本に住む約5人に1人」がNISA口座を開設している状況です。
NISAは、2014年1月に制度が開始されてから、2016年4月にはジュニアNISA、2018年1月にはつみたてNISAがスタートしました。
そして、2024年1月からは、新NISA制度が開始されています。
しかし、なかには「新NISAのことがよくわからない」という方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、現在50歳の方が新NISAを活用し「毎月5万円」を積み立てた場合、15年後にどのくらいの資産が作れるのか、運用利回り別にシミュレーションをしてみます。
1. 新NISA(少額投資非課税制度)とは何か?投資家のメリットとは?
そもそもNISA(ニーサ)とは、2014年に誕生した資産形成を後押しする少額投資非課税制度です。
1.1 新NISAとは何か
2014年当初は単にNISAと呼ばれ、その後2018年につみたてNISAが登場することで、一般NISAとつみたてNISAとして併存することになりました。ただ、それぞれが一本化され、2024年には「新NISA」として利用可能となっています。
では、NISAの最大のメリットは何なのでしょうか。
それは、運用で得た「売却による利益(譲渡益)」や「配当金」などが非課税になることです。
通常、利益や配当金には約20%の税金がかかりますが、NISA枠を利用すれば非課税になるため、利益をまるまる受け取ることができます。
ただし、NISAという制度を利用して投資できる金額や商品には制限があります。NISAの特徴を確認しておきましょう。