4. 在職⽼齢年⾦制度とは?

公的年金等の収入が少ない場合、就労して労働収入を得るのも1つの選択肢です。

働きながら年金を受け取ることで生活水準を維持しやすく、追加の厚生年金保険料を支払うことで将来的な年金受給額を増やせる点がメリットです。

しかし、一定以上の賃金を得ている60歳以上の老齢厚生年金受給者を対象に、老齢厚生年金の一部または全部の支給を停止する「在職老齢年金制度」という仕組みがあります。

具体的には、賃金と年金額の合計額が50万円(令和6年度の支給停止調整額)を超える場合、50万円を超えた金額の半分が年金額より支給停止されます(老齢基礎年金は全額支給)。

基準額を超えると年金が減額されるため「働くほど損をする」と感じる方もいるでしょう。

そのため、ご自身の生活や収入状況に合った働き方を選ぶことが重要です。

5. まとめにかえて

年金生活者支援給付金制度は、公的年金等の収入が一定水準以下の方が給付金を受け取れる制度です。

ただし、この給付金は申請しないと受け取れないお金です。

対象者には日本年金機構からはがき型の書類が届いているはずなので、申請が済んでいない方は早めに書類を提出しましょう。

参考資料

加藤 聖人