2. 老後に受け取れる「厚生年金・国民年金」の平均受給額はいくら?

厚生労働省「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、シニア全体の厚生年金の平均受給額は14万円台となっています。

2.1 厚生年金の平均月額と推移

現在、年金の受給額は大きな伸びが見込めない状況です。

そのため、物価の上昇に対して年金の増額率が追いつかず、実質的に受給額は減少していると言えます。

2.2 国民年金の平均月額と推移

厚生労働省「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、シニア全体の国民年金の平均受給額は5万円台を推移しています。

国民年金の平均受給額は5万円台ですが、この金額だけで生活するのは非常に厳しいと言えます。

国民年金だけで生活している世帯や、厚生年金でも平均額以下の世帯にとっては、今後さらに生活の厳しさが増すことが予想されます。

そのような世帯に向けて、政府は「年金生活者支援給付金」という支援制度を設けています。

次章では、年金生活者支援給付金の対象者や支給額について詳しく説明します。