3. より使いやすくなったNISAを活用しよう

今回は新NISAの改良ポイントと、積立投資をおこなった場合のシミュレーションについて解説しました。

2024年からNISAは、成長投資枠とつみたて投資枠の併用が可能となりました。また、年間投資上限額が成長投資枠は240万円、つみたて投資枠は120万円までひろがっています。

ボーナスやまとまったお金が入った時は、成長投資枠で一括投資を、毎月の家計からの余裕資金はつみたて投資枠で積立投資を、という風に2つの投資枠を上手に併用しながらの運用が可能となっています。

さらに、非課税保有期間が無期限となるため生涯をとおした投資・運用が可能となります。

非課税保有期間が無期限になれば、現役時代だけでなく年金生活に入った老後も運用しながら投資資産の一部を取り崩して年金生活の足しにするということもできます。

以上のように、2024年からNISAは非常に使い勝手の良い制度と変わっていますが、資産運用には元本割れなどのリスクが伴います。資産運用を始めてみたいという方は、まずはNISAについて勉強し始めてはいかがでしょうか。

4. 新NISAのよくあるご質問(FAQ)

4.1 Q1.非課税保有限度額が1800万円ですが、つみたて投資枠だけで使いきることはできますか?また、つみたて投資枠を使わず、成長投資枠だけを利用できますか?

A1.つみたて投資枠だけで1800万円を使いきることはできます。成長投資枠だけを利用することも可能ですが、成長投資枠の非課税保有限度額は最大1200万円となっています。

4.2 Q2.非課税保有限度額は買付額ベースで管理されますか?

A2.「買付け残高(簿価残高)」で管理されます。また、NISA口座内の商品を売却した場合には、その商品の簿価分の非課税枠が再利用できるようになります。

4.3 Q3.非課税保有限度額を管理するとのことですが、金融機関は変更できますか?.

A3.金融機関は変更できます。非課税保有限度額については国税庁において一括管理を行います。なお、金融機関変更の方法やスケジュールはご利用の金融機関で事前に確認しましょう。

参考資料

鶴田 綾