物価上昇が続く日本では、日々の買い物で値上がりを実感することが多いですよね。低金利も相まって、何もしなければお金の価値は目減りしてしまいます。

現役世代の方々は、給与のやりくりやスキルアップ、転職活動などで収入増を目指すことが可能ですが、シニア世代になると収入を増やすのは難しくなります。

そこで、日本では年金受給者のうち、収入が一定基準以下の方々に「年金生活者支援給付金」を年金に上乗せして支給しています。

今回はこの年金生活者支援給付金について解説していきます。そのうえで、老後の生活資金が心配な方も多いかと思いますので、現在のシニア世代の年金受給額も確認してみましょう。

これらの情報を参考に、ご自身の老後の生活設計に役立ててみてください。

※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。

1. 「年金生活者支援給付金」とは?年に約6万円年金に上乗せも

「年金生活者支援給付金」は、年金収入やその他の所得額が一定基準額以下の年金生活者を支援するために、年金に上乗せして支給される給付金です。

この制度は、2019年10月1日に消費税率引き上げに伴い、導入されました。

導入から間もないため、年金を受け取っている人でも「このような制度は知らなかった」というケースは少なくありません。

2024年12月からは、前年の所得情報に基づいて支給金額が変更される場合があり、該当者には「支給金額変更通知書」が送付されます。

また、新たに支給対象となる方には、日本年金機構から簡易な請求書が順次送付されます。

次章にて、この給付金の対象者を詳しく見ていきましょう。

※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。