2018年8月10日に行われた、クックパッド株式会社2018年12月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料
スピーカー:クックパッド株式会社 執行役 CFO 犬飼茂利男 氏
1.決算概要 通期決算ハイライト
犬飼茂利男氏:おはようございます。執行役の犬飼です。それでは2018年12月期第2四半期の決算説明会をさせていただきたいと思います。
まず、通期の決算ハイライトでございます。
売上収益におきまして、2018年12月期第2四半期の売上収益は59億3,000万円。前年同期比マイナスの11億7,000万円となっております。
内訳をご説明しますと、まず会員事業におきまして、売上収益は42億4,000万円。前年比3億円のマイナスとなっております。プレミアム会員は前年同期比で8,000億円増加しておりますが、dグルメを初めとする通信キャリアとのレベニューシェアの売上が減少したことが主な要因です。
次に、広告事業におきましては、前年同期比で5億5,000万円のマイナスとなりまして、16億3,000万円。
その他インターネットメディア事業は、サイタ事業を売却したことにより、前年同期比で1億4,000万円の減少。
その他事業の売上収益は、クックパッド・ベビー社の売却により消滅しております。
営業利益の状況でございますが、2018年12月期第2四半期の営業利益は15億8,000万円と、前年同期比で21億1,000万円のマイナスとなっております。
これは売上のマイナスの11億円に加えまして、販管費の増加の11億4,000万円の増加が主な要因でございます。販管費の増加におきましては、採用活動を積極的に行っておりまして、それにともなう人件費および業務委託費の増加が主な要因なのと、海外のブリストルオフィスや「Cookpad TV」を中心とした新しい事業に関しての地代家賃の負担部分、およびその他の費用が増加していることが主な要因です。
1.決算概要 損益計算書
次にPLの概要です。
売上収益は、今お伝えしたように59億3,800万円。営業利益は15億8,300万円となっておりまして、税引前四半期利益が15億3,000万円。親会社の所有者に帰属する四半期利益は6億700万円と、営業利益のマイナス分が税引前利益および親会社の所有者に帰属する四半期利益にも影響している状況です。
1.決算概要 売上収益構成比
続きまして、売上収益の構成比です。
59億3,800万円の売上のうち、71.4パーセントが会員事業。27.6パーセントが広告事業という状況でございます。
1.決算概要 販売費及び一般管理費構成比
販管費の構成比でございますが、人件費と業務委託費を合わせて50パーセント超という状況でございます。人件費は約19億円。業務委託費が4億5,500万円という状況でございます。
1.決算概要 四半期決算推移
次に、四半期決算の推移でございます。
営業収益、営業利益に関しまして、前四半期と比較しますと営業収益が約1,000万円の減少。営業収益が8,000万円の減少になっております。
1.決算概要 販売費及び一般管理費の四半期推移
営業利益の減少に関しましては、先ほどもお伝えしたように、販管費の増加部分が大きな要因でございますが、販管費に関しましては、人件費が約6,000万円ぐらい前四半期と比べて増加しております。結果、前四半期と比較しまして、約1億円ぐらい販管費が増加しております。あと従業員数に関しましては、当四半期末で443人ということで、前四半期と比べまして30人ほど増加しております。
1.決算概要 キャッシュ・フロー計算書
キャッシュ・フロー計算書におきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは13億5,800万円。投資活動および財務活動によるキャッシュ・フローを差し引きまして、現金の残高としては約95億円程度ございます。
2.サービスの利用状況 国内の「クックパッド」平均月間利用者数の推移
次に国内のクックパッドの平均MAUに関しましてお伝えしますと、当四半期の平均MAUの人数は5,559万人でございます。
2.サービスの利用状況 日次利用者数の推移
DAUは(スライドを)ご覧の通りでございます。
2.サービスの利用状況 海外の「クックパッド」の平均月間利用者数の推移
次に海外の平均MAUに関しましては、当四半期におきまして、3,633万人ということで、前四半期と比べましても増加している状況でございます。
2.サービスの利用状況 レシピ数の推移
次にレシピ数です。
国内・海外ともにレシピ数は順調に増加しております。
3.会員事業 国内のプレミアム会員数の推移
国内のプレミアム会員数の推移でございます。
これは四半期の各末ごとの人数でございますが、2018年度9月末におきましては、198万4,000人という状況でございます。
3.会員事業 売上四半期推移
次に売上の推移でございます。
まず会員事業におきましては、会員事業の売上そのものは、ご覧の通り増加している状況でございますが、dグルメを中心としますレベニューシェアの売上が減少しております。結果として前四半期と比べては増加している状況でございます。
4.広告事業 売上四半期推移
広告事業に関しましては、前四半期と比べて約3,600万円ほど減少しております。ネットワーク広告は減少しておりまして、タイアップ広告は増加している状況です。
5.新たな取り組み①
あとは、新たな取り組みでございます。
まず動画事業に関しまして、CookpadTV社というのを(2018年)4月2日に新しく子会社化しております。CookpadTV社を主体で動画事業を進めておりますが、ユーザー投稿型のスタジオ「cookpad studio」の2号店を5月に心斎橋にオープンしております。1店目の代官山に比べて1.5倍ほどの規模でございます。
5.新たな取り組み②
次にPS事業としまして、1つ取り組んでいることのご紹介でございます。
新しくタブを設けまして、ここに記載の通り「旬」「ダイエット」「時短」「おもてなし」等の区分を設定し、それぞれの料理のシーンに合わせて、提案できるような仕組みを入れております。
5.新たな取り組み③
今ちょうど「Smart Kitchen Summit Japan 2018」を行っているんですけれど、そこでもご紹介している通りですが、キッチン家電向けにクックパッドのレシピを提供するスマートキッチンサービス「OiCy」を公開しております。これにともなって、各キッチン家電メーカーさんと提携しながら、レシピデータベースを提供するかたちを、今取り組んでおります。
5.新たな取り組み④
これも新しい事業でございますが、料理が楽しくなるマルシェアプリということで、「komerco-コメルコ-」を開始しております。
以上、ご説明申し上げました。