3. 今から備えておきたい年金以外の3つの資産

前章では老後に受け取れる年金額の平均について紹介しましたが、実際には個人差が大きく、年金受給額が5万円に満たないケースも少なくありません。

上記をふまえ、今のうちから年金だけに頼らない資産作りをすることが大切であると言えるでしょう。

本章では、今から備えておきたい年金以外の3つの資産について紹介していきます。

3.1 NISA(少額投資非課税制度)

NISA(少額投資非課税制度)は、株式や投資信託で得た利益が非課税になる仕組みで、少額から始められるため「コツコツと老後資産を形成したい方」に適した制度です。

通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、NISAを利用すれば非課税となります。

さらに2024年からは「新NISA」も導入され、非課税保有期間が無期限となったことから、さらに長期的な老後の資産形成がしやすくなったため、このタイミングで口座開設を検討するのが得策です。

3.2 iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、老後資金を自分で積み立て運用できる制度で、税制上の優遇が豊富に設けられています。

掛金は全額所得控除の対象となり、運用益も非課税、さらに受取時には「公的年金等控除」や「退職所得控除」が適用されます。

60歳まで引き出せないため「計画的な貯蓄」に適しており、節税しながら長期的な資産形成を目指したい方におすすめです。