3.3 個人年金保険
個人年金保険は、現役時代に保険料として積み立て、一定の年齢から年金形式で受け取れる老後資金の備えです。
iDeCoと同様に、所得税や住民税の控除対象となり、節税効果も得られます。
ただし、契約後は中途解約が難しく、解約すると元本割れのリスクがあるため注意が必要です。
保険会社ごとにさまざまな商品が提供されているので、自分に合った商品を検討すると良いでしょう。
4. 「年金を増やす」選択も視野に入れておこう
本記事では、公的年金「国民年金・厚生年金」の平均受給額と受給割合について紹介していきました。
現在のシニア層の年金受給額が「少ない」と感じた方は、本記事で紹介した年金以外の資産形成をしておけると安心です。
さらに、資産形成と並行して「年金を増やす」方法も考えてみましょう。
たとえば、国民年金のみの加入者は「国民年金基金」や「付加年金保険」を活用すれば、将来の年金額を増やせます。
老後に向けて資産を形成するだけでなく、こうした制度も積極的に活用し、安心した老後生活の準備を進めましょう。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 金融庁「NISAを知る」
- 国税庁「株式・配当・利子と税」
- 厚生労働省「iDeCoの概要」
- 国税庁「No.1140 生命保険料控除」
- 全国国民年金基金「国民年金基金制度とは」
- 日本年金機構「付加保険料とは、どのようなものですか。」
中本 智恵