厚生労働省は11月を「ねんきん月間」としており、老後に備えた将来設計の大切さを呼びかけています。また、11月30日を「年金の日」と位置付け、同日に全国の年金事務所にて年金相談を実施しています。
老後の安定収入として欠かせない年金ですが、支給された金額をそのまま受け取れるわけではありません。年金受給額に対して、税金や保険料といったお金を天引きされたうえで振り込まれます。
では具体的にどのようなお金が天引きされるのでしょうか。本記事で詳しく解説していきます。
1. そもそも老齢年金とは?
まず年金から天引きされるお金について紹介する前に、老齢年金の概要について簡単におさらいしていきましょう。
老齢年金とは、老後の生活を支えるために支給される年金のことです。老齢年金は主に20〜60歳までの国民が加入できる「老齢基礎年金」と、企業に勤めている人が加入できる「老齢厚生年金」の2種類あります。
基本的に自営業者などの第1号被保険者や専業主婦(夫)といった第3号被保険者は老齢基礎年金、前述した会社員といった第2号被保険者は老齢厚生年金に分類されます。
自身が加入している年金制度や加入期間などによって支給される年金額は異なるため留意しておきましょう。次章で年金から天引きされるお金について触れていきます。