出生率が世界最低水準の韓国にて、2024年の出生率が9年ぶりに上昇したことが話題になっています。
日本でも少子化が課題となっていますが、子育てに関する費用がかさむこともその一つの要因と考えられています。
日々のやりくりや、近い未来のための貯蓄などで四苦八苦しているせいか、なかなか老後生活資金の準備まで気が回らないという人も多いのではないでしょうか。
実際に老後生活資金は、現役時代から準備しなければいけないものなのでしょうか。
そこで今回は、65歳以上のシニア世帯の生活費や年金の実態をご紹介していきます。シニア世帯の現状を把握することで、より具体的な目標を立てるヒントが得られるでしょう。
1. 年金受給世帯の約6割が「年金だけで100%生活できていない」
厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によると、総所得に占める公的年金・恩給の割合が100%の高齢者世帯は41.7%となりました。
つまり、年金受給世帯の約6割が、年金だけで100%生活できていないことがわかります。
この結果から、年金生活がいかに厳しいかが明らかです。
では、現在のシニア世代は、どれくらいの年金で生活しているのでしょうか。
次章では、厚生年金と国民年金の平均的な受給額について見ていきます。