皆さんは「新NISA」を活用していますか?

2024年12月20日、金融庁は、9月末時点でのNISA口座数が約2508万口座に達し、6月末から3.4%増加したことを発表しました。20~60歳代で見ると以下の増加率となっており、20代が4.7%増と最も高く、287万口座にまで達しました。

  • 20歳代 4.7%
  • 30歳代 3.5%
  • 40歳代 3.3%
  • 50歳代 4.4%
  • 60歳代 3.3%

筆者は普段、個人向け資産運用アドバイザーとして従事しておりますが、お客様からのお問い合わせで多いものが「新NISAについて教えてください。」というものです。

新NISAが開始して早2年が経過しましたが、まだ新NISAがどのようなものかを把握できていない方も少なくないようです。

今回は、そんな新NISAの制度をおさらいしていきましょう。
また、新NISAを活用した場合のシミュレーションについても詳しく書いていますのでぜひ最後までご覧ください。

1. 【新NISA】旧NISAからの変更点4つ

旧NISA制度は非課税という大きなメリットがあり、多くの人に利用されていましたが、新NISAはその機能が強化され、さらに魅力的な制度に進化しています。

では、旧NISA制度と新NISA制度の違いは何でしょうか。

まずは旧NISA制度を振り返り、その上で注目すべき変更点を見ていきましょう。

1.1 旧NISAの制度をおさらい

まずは旧NISA制度をおさらいしておきましょう。

旧NISAについておさらいしておきましょう

旧NISAの図

出所:金融庁「NISAとは」をもとにLIMO編集部作成

旧NISA制度は、「一般NISA」と「つみたてNISA」にわかれています。

旧NISA制度「一般NISA」

  • 年間非課税枠:120万円
  • 非課税保有期間:5年間
  • 投資可能商品:上場株式、投資信託等

旧NISA制度「つみたてNISA」

  • 年間非課税枠:40万円
  • 非課税保有期間:20年間
  • 投資可能商品:投資信託やETF