4.3 国民年金の平均月額&個人差(60歳~90歳以上の全年齢)
- 〈全体〉平均年金月額:5万6316円
- 〈男性〉平均年金月額:5万8798円
- 〈女性〉平均年金月額:5万4426円
4.4 国民年金の月額ごとの受給者権数
- 1万円未満:6万5660人
- 1万円以上~2万円未満:27万4330人
- 2万円以上~3万円未満:88万1065人
- 3万円以上~4万円未満:266万1520人
- 4万円以上~5万円未満:465万5774人
- 5万円以上~6万円未満:824万6178人
- 6万円以上~7万円未満:1484万7491人
- 7万円以上~:178万3609人
国民年金の平均月額は男女全体、男女別ともに5万円台、ボリュームゾーンは「6万円以上~7万円未満」となりました。
厚生年金と比較すると低い年金水準ですが、満額に近い金額を受け取れている人が一定数いることも分かります。
5. 今から自分の老後に目を向けよう
今回は、厚生年金や国民年金の平均受給額について、現在のシニアの受給額データを元に確認してきました。
実際に年金を受け取り始めた際に、「思っていたよりも少ない」と感じる方も多いようです。そのようなギャップに驚かないよう、事前に自分が受け取れる年金額をしっかりと把握しておくことが大切です。
筆者はファイナンシャルアドバイザーとして、資産形成についての相談を多く受けていますが、老後の年金額を確認して不安を感じ、相談に来られる方もいらっしゃいます。
もちろん、その時点でも取れる対策はありますが、老後までの時間が長いほど、選択肢の幅が広がるのは事実です。
老後生活は誰しも迎えるものです。少しでも早いうちから自分の老後生活についての意識をもって準備をしていくことで、将来の自分の大きな助けになってくれることでしょう。
最近は、NISAやiDeCoといった税制優遇制度を活用しながら資産運用を行う方が増えている印象です。
ただ、資産運用にはリスクも存在しています。市場の変動によっては資産が減少することもあり、投資商品ごとにリスクの大きさも異なります。
自分のリスク許容度に応じて、どの方法がベストなのかを考えながら選択していきましょう。