自分の年収が高いのか低いのか気になっていても、他人と年収を比較する機会はあまり多くありません。
国税庁が9月下旬に公表した最新データ「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者における2023年の平均年収は「460万円」となっています。
ただし、この数値は全世代の男女を含む給与所得者全体の平均であり、ご自身の年収が一般的かどうかを判断する基準としては、あまり適していないかもしれません。
そこで本記事では、実際の調査データをもとに「男女」それぞれの平均年収を紹介していきます。
「年代別」や「年収ごとの割合」なども細かく解説しているので、ご自身の年収が高いのか低いのかを判断する参考にしてみてください。
1. 男女別における給与所得者の平均年収は?
国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、男性の平均年収は「569万円」、女性の平均年収は「316万円」となっており、男女で平均年収に大きな差が生じています。
また、国税庁の同資料によると、男女・年齢階層別の給与所得者の平均給与は下記のとおりです。
男性の場合、30歳代以降から全体の平均年収を超え、50歳代後半で平均年収がピークとなり「712万円」となります。
一方で女性の場合は、各年代において全体の平均年収に達しておらず、最も高い平均年収は20歳代後半で「353万円」です。
では、男女それぞれで最も多い年収帯はいくらなのでしょうか。
次章では、男女別における、年収帯の割合について見ていきましょう。