2.2 後期高齢者医療保険料が値上げになる背景
今回、後期高齢者医療保険料が値上げされた理由として、主に次の2点が挙げられます。
- 現役世代の保険料負担を抑えるため
- 出産育児一時金の財源に充てるため
後期高齢者にかかる医療費の約4割は、現役世代が負担する「後期高齢者支援金」でまかなわれています。今後、少子高齢化の影響などにより、後期高齢者の医療費はさらに増加していくと考えられます。
そこで、すべての国民が医療保険制度を公平に支え合う必要があるとし、「後期高齢者の保険料」と「現役世代の支援金」の伸び率が同じになるように見直されたのです。
また、子育てをすべての世代でサポートするために、出産育児一時金を全世代で負担する仕組みが導入され、出産育児一時金の一部(7%)を、後期高齢者の保険料から支援することになりました。
これらの結果、後期高齢者医療保険料が値上げされることになったのです。