老後に受け取れる年金受給額は、さまざまな要件によって決まります。国民年金は保険料の納付状況、厚生年金は現役時代の給与や加入期間などが考慮されます。
このほか、世帯構成や所得額によって追加で支給される年金や給付も存在します。代表的なものが「加給年金」や「年金生活者支援給付金」です。
これらは、それぞれどのような年金・給付なのでしょうか。また、対象となる人はどのような人なのでしょうか。この記事では、加給年金や年金生活者支援給付金について詳しく解説します。
1. 加給年金とは?
加給年金とは、厚生年金の受給者に上乗せされる年金です。受給条件は以下のとおりです。
〈加給年金の受給要件〉
- 厚生年金保険に20年以上加入している。もしくは、40歳以降で15〜19年間厚生年金保険の加入期間がある。
- 65歳到達時点で生計を共にしている配偶者や子どもがいる
※65歳到達後に厚生年金保険の加入期間が20年になった場合は、在職定時改定や退職改定、70歳到達時に生計を共にしている配偶者や子どもがいるときに加算される。
加給年金を受給するには、厚生年金保険に20年以上の加入が必要です。かつ、65歳になった時点で生計を共にする配偶者や子どもがいる必要があります。