3.2 【老齢年金一覧表】国民年金「受給額ごとの人数」を1万円刻みで見る

国民年金「受給額ごとの人数」を1万円刻みで見る(男女別)

国民年金の年金月額階級別受給権者数(男女別)

出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

国民年金のみを受給する人の受給額ごとの人数を一覧で見てみましょう。

  • 1万円未満:5万8811人
  • 1万円以上~2万円未満:24万5852人
  • 2万円以上~3万円未満:78万8047人
  • 3万円以上~4万円未満:236万5373人
  • 4万円以上~5万円未満:431万5062人
  • 5万円以上~6万円未満:743万2768人
  • 6万円以上~7万円未満:1597万6775人
  • 7万円以上~:227万3098人

このように、厚生年金も国民年金もどちらも受給額は個々で異なります。

ご自身の年金受給見込額を「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認しておくと良いでしょう。

4. 早い段階からの備えが大切

今回は現在のシニア世代の年金受給額と2025年度の年金額の例について確認していきました。

2025年度の年金額は1.9%の引き上げが決定していますが、物価上昇率を下回っています。

老後の資産形成を行うにあたっては物価の上昇は無視できないでしょう。

日銀が掲げている「年間2%のインフレ」が仮に10年続いた場合、100万円で売られていた物の値段は122万円に上昇します。

一方で仮に100万円の資産を全く運用せずに手元においていた場合、今買えていたものが5年後には購入することができないということになります。

今は5年後の例を挙げましたが、これが10年後や20年後となるとこれ以上に物価が上昇していく可能性もあります。

つまり、このインフレ率に負けないように自分の資産を育てていく必要があるということです。

しかし、短期間で一発逆転を狙うような手段では、うまくいかなった時のリスクが大きくなり、逆に資産を減らしてしまうことになりかねません。

リスクをできるだけ抑えながら安定的な成果を出す為には、時間をかけることが大切です。

できるだけ早い段階から自分の将来の為に何をすべきかを考え、行動に移していくことが求められています。