資産1億円超の「富裕層」は日本に何割いる？世帯年収1500万円以上「インカムリッチ」の特徴とは現役世代が資産家を目指すためのヒントを掲載

4. 現役世代が資産家を目指すためのヒント

「富裕層」という響きに対して、自分とは遠い世界の話と感じる人もいるでしょう。

でも「お金を育てる意識」を持ち、適切な計画のもとで資産づくりを進めていくことで、「億超え資産家」とまではいかずとも、満足できる貯蓄目標額に近づくことも不可能ではないでしょう。

そこでさいごに、働き盛りの現役世代が「資産家」になるためのヒントを3つ、お伝えしたいと思います。

資産づくりは一朝一夕で完成するものではないでしょう。

例えば「リタイアまでにいくら」といった明確な目標があるのならば、できるだけ早いうちスタートすることをお勧めします。預貯金をコツコツと増やすことはもちろん、余剰資金を資産運用に回して育てていけると良いですね。

預貯金とは異なり資産運用にはリスクがありますが、運用期間を長くとるほどリスクの軽減とリターンの安定にもつながります。複利のメリットを最大限に生かし、資産を雪だるま式に育てていくことも可能です。

投資初心者であれば、NISAやiDeCoなどの税制優遇制度の活用を検討してみるのも一案でしょう。

可能であれば、収入源は複数持っておけると良いですね。

勤務先からの給与収入以外にも、副業でプラスアルファを稼いだり、配当・家賃などの不労所得源を確保しておく視点っも有効であると言えるでしょう。

支出を減らし、貯蓄を増やすことは、資産づくりの基本と言えるでしょう。

家計収支を把握し、無駄を見直しながら、必要最低限の生活費でやりくりすることを目指していきましょう。小さな節約の積み重ねから生まれた余剰資金を、上手に投資に回して育てていたら理想的ですね。

資産家になるためには、長期的なビジョン、複数の収入源、そして丁寧な家計管理が不可欠と言えるでしょう。

資産形成というと、専門的な知識やリスクの高い挑戦を思い浮かべ、「難しそう」と感じる方も多いかもしれません。しかし、資産形成に特別な才能は必要ありません。正しい知識を持ち、適切な行動を重ねることで、誰でも資産を増やすことが可能です。

まずはこの記事で紹介したポイントを参考に、小さな一歩を踏み出してみましょう。例えば、家計簿をつけることで支出を把握し、節約のヒントを見つけることから始めるのも良い方法です。また、投資の基礎を学ぶために専門家に相談する、副業で少しずつ収入を増やしていくなど、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

焦る必要はありません。資産形成は長期的な視点が重要です。自分に合ったペースで、少しずつ確実に前進していきましょう。この積み重ねが、将来の安心につながる大きな変化を生み出します。

杉田有毅