平均貯蓄額は世帯当たり1000万円を超えるって本当か

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お金の話は仲が良い知人でも聞きにくいというのはよくあるシーンではないでしょうか。「貯金いくら持っているの?」という簡単な質問でも難しいといのが実際ではないでしょうか。今回は厚生労働省(厚労省)の「平成28年 国民生活基礎調査の概況」をもとに世帯当たりの貯蓄額についてみてみましょう。

世帯当たりの平均貯蓄額はいくらか

世帯といえども貯蓄額で1000万円を超えるというのは本当でしょうか。

厚労省の同調査では、全世帯にける平均貯蓄額は1031万5000円となっています。若い世代から見ると「貯蓄で1000万!っもあるのか」と驚く人もいるでしょう。ただ、これは全世帯における平均値なので、世帯構成別にみていくことにしましょう。

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高齢者世帯の平均貯蓄額はいくらか

同調査において、「高齢者世帯」の平均貯蓄額は1221万6000円。全世帯の世帯当たりの平均貯蓄額よりも200万円近く多い金額となっています。

高齢者世帯とは、厚労省では「65歳以上の者のみで構成するか、又はこれに18歳未満の未婚の者が加わった世帯」としています。

児童のいる世帯の平均貯蓄額はいくらか

また、同調査において「児童のいる世帯」の平均貯蓄額は679万9000円となっています。児童がいるということですから子育て世代ということもあるでしょう。

高齢者世帯とは違い子育て費用や住宅ローンなども組んでいるケースもあるでしょうから貯蓄どころではないという世帯もあるのではないでしょうか。

ちなみに、高齢者世帯とは、「65歳以上の者で構成するか、またはこれに18歳未満の未婚の者が加わった世帯」と厚労省は定義をしています。

母子世帯の平均貯蓄額はいくらか

「母子世帯」の平均貯蓄額は327万3000円となっています。世帯における働き手が限定されていることもあり、平均貯蓄額は児童のいる世帯よりも300万円以上少なくなっています。

ちなみに、母子世帯とは、厚労省は「死別・離別・その他の理由(未婚の場合を含む)で、現に配偶者のいない65歳未満の女(配偶者が長期間生死不明の場合を含む。)と20歳未満のその子(養子を含む。)のみで構成している世帯」と定義しています。

平均借入額も知っておきたい

ここまで貯蓄額を見てきましたが、家計を見る際には、バランスシートにおける借入も見ておく必要がるでしょう。

全世帯平均の世帯当たりの平均借入額が430万1000円、高齢者世帯が67万7000円、児童がいる世帯が947万6000円、母子世帯が184万1000円となっています。

こうしてみると、児童がいる世帯の借入額が目立ちます。貯蓄と借入をネットすると借入額の方が多くなり、企業のバランスシートでいういわゆる「ネットデット(ネット負債)」という状況です。

もっとも住宅ローンが大きな割合を占めることから不動産の資産価格も見てやる必要がありますが、子育て世代は家計としては苦しいバランスシートが見てとれます。

青山 諭志

参考記事

慶應義塾大学卒業後、国内大手及び外資系大手金融機関に合わせて10年以上勤務し、株式市場を中心にマーケット関連の仕事に従事。その後独立。金融機関では主にアナリストとして企業や産業調査活動に従事。調査内容としてはミクロ・セミマクロが主な分析対象だが、好きなのはマクロ分析。記事で取り扱うテーマはマーケット動向、企業分析といった株式市場関連の分析や貯蓄や投資といった個人の資産運用動向を取り扱う。最近は「富の分配」問題や「お金持ち」である富裕層研究にも時間を割いている。その他に興味のある分野はブロックチェーン技術とゲノム(ジーノム)。