筆者はファイナンシャルアドバイザーとして、資産形成や家計に関するご相談を受けているのですが「物価高が続いていて、家計に負担がかかっている」という声をよくお聞きします。

みなさんは、収入からどれくらいの割合を貯蓄に回していますか。今の生活も大切ですが、将来に向けて資金を準備しておくことも必要です。

今回は、「年収600万円以上の割合」や「収入から貯蓄に回す割合の平均」についてご紹介します。

年収や貯蓄について悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

1. 年収600万円超の割合は?

年収600万円の人は、日本にどれくらいいるのでしょうか。

国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」をもとに、日本の給与所得者の給与階級別割合で確認してみましょう。

【写真1枚目/全4枚】日本の給与所得者の給与階級別割合。以降の写真で「年齢階層別の平均給与」をご紹介

日本の給与所得者の給与階級別割合

出所:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」

1.1 年収600万円超〜700万円以下の割合

全体:7.1%

  • 男性:10.0%
  • 女性:3.4%

この調査によると、2023年の1年を通じて勤務した給与所得者のうち、年収600万超〜700万円以下の割合は、全体で7.1%です。

男性は10.0%、女性は3.4%と、男女間で大きな差があります。

年収600万円を超えている人の割合を見てみると、給与所得者の23%にのぼっています。

では、どの年代から年収600万円以上を達成する割合が多くなるのでしょうか。

次章では、男女・年代別の平均年収を見ていきましょう。