3. 「国民年金・厚生年金」の受給額に個人差はある？
老後に受け取る年金額は、現役時代の「年金加入状況」に基づいて決まります。
日本の公的年金は国民皆年金制度を採用しており、原則として日本に住む20歳以上60歳未満の全ての人が国民年金に加入することになります。
さらに会社員や公務員の場合は、国民年金に加えて厚生年金にも加入するため、老後に「国民年金と厚生年金」の両方を受給できます。
このため、厚生年金に加入している人は、国民年金のみを受給する人に比べ、年金額が高くなる傾向があります。
では、現シニア世代の実際の年金受給額について見ていきましょう。
3.1 【シニア全体】国民年金の平均受給額はいくら？
まずは、国民年金の受給額から確認します。
〈全体〉平均年金月額：5万6316円
- 〈男性〉平均年金月額：5万8798円
- 〈女性〉平均年金月額：5万4426円
国民年金の平均月額は5万円台ですが、グラフを見ると1万円未満から7万円以上までの幅があり、個人差が大きいことがわかります。
保険料は収入に関係なく一律で設定されており、全期間にわたって保険料を納付すれば老後に満額を受け取ることができますが、未納や免除の期間があると、その分だけ満額が減額される仕組みになっています。
このような制度の仕組みから、国民年金においても受給額に個人差が生じているのでしょう。
