5. 老後への備えはお早めに
これまで、令和シニア世代が受け取っている厚生年金や国民年金の受給額を年齢ごとに確認してきました。
現役世代が老後資金を準備する際には、将来受け取れる年金額を参考にして必要な資金額を計算することが重要です。
ただし、年金の受給額は現役時代の働き方や収入によって大きく異なるため、平均値だけを基に計画を立てるのはリスクがあります。
「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」を活用して、自分の年金見込額を正確に把握することが第一歩となります。
さらに、老後資金を預金だけで準備するのは非現実的なケースが多いです。例えば、2000万円を25年間で準備する場合、毎月約7万円ずつ貯めていく必要があり、これは多くの家庭にとって負担が大きいでしょう。
そこで、NISAやiDeCoといった資産運用を活用することで、効率的に資産を増やしながら準備する方法を検討するのがおすすめです。ただし、資産運用にはリスクが伴います。リスクを正しく理解したうえでこれらの制度を上手に利用することで、将来への備えを着実に進めることができるでしょう。
参考資料
鶴田 綾